共働きで夫が家事できない本当の理由|「しない」と「できない」は全然違います
「うちの夫、全然家事をしてくれない。」
共働きの女性から、こんな言葉をよく聞きます。私自身もずっとそう感じていた時期がありました。
でも今振り返ると、夫は「しない」のではなく「できない」状況だったんだと思っています。
この違いを理解するまで、私はかなり長い間、一人で抱え込んでいました。同じように感じている方に、わが家の話をさせてください。
「できない」の実態——年間50日しか家にいない夫
娘が生まれたころ、夫はプラント関係のエンジニアとして働くサラリーマンでした。
その働き方は、今思い返してもかなり過酷なものでした。
- 家にいるときの出発時間:朝6時前
- 帰宅時間:夜22時過ぎ
- 出張が多い年の在宅日数:365日のうち約50日
- 現場によっては3〜6ヶ月の泊まり込み
年間50日しか家にいない。残りの315日は基本的に私一人です。
「家事を手伝ってほしい」と思う以前に、夫はそこにいませんでした。これはもう「できない」という言葉さえ当てはまらないような状況です。
娘が2歳になるまで、わが家のほぼすべての家事と育児を私一人でまわしていました。
転機は夫の「独立」という選択
状況が変わったのは、夫がサラリーマンを辞めて電気工事士として独立したことがきっかけでした。
個人事業主になったことで、仕事のスケジュールをある程度自分でコントロールできるようになりました。長期の泊まり込み出張もなくなり、毎日家に帰ってくる生活に変わっていきました。
大切なのは、「やれる状況になったら、夫は動いた」という事実です。
夫はもともと一人暮らしの経験があり、料理も家事も一通りできます。問題は「意欲」ではなく「時間」でした。状況が変わったことで、自然と家事に参加するようになりました。
今のわが家の家事分担
現在のわが家の家事分担はこんな感じです。
妻(私)担当
- 料理
- 手が空いたときの掃除
夫担当
- 娘のお風呂・お風呂掃除
- 食器洗い(食洗機を活用)
- 洗濯一式
- 寝かしつけ
- 保育園の送り迎え(仕事の状況を見ながら交代)
- 手が空いたときの掃除
体感的な負担の比率は、夫6:私4くらいだと思っています。
あのワンオペ時代から考えると、まるで別の家庭のようです。
「できない」状況にある方へ伝えたいこと
ただ、「じゃあ夫に独立してもらえばいい」という話ではありません。
各家庭によって、夫の職業や職種はさまざまです。現場仕事・夜勤・長距離出張・激務な職場——物理的に家事ができない状況にある夫は決して少なくありません。
そのうえで、私が伝えたいことが一つあります。
「妻も外に出て働いている」という事実を、お互いが理解する必要があるということです。
夫が忙しいのはわかる。でも妻だって外で働いています。家計を二人で支えているなら、家庭も二人で支えるのが本来の姿のはずです。
もし今の状況で家事に参加できないなら、「一つだけ」でいいと思っています。ゴミを出す、週末に食器を洗う、子どもをお風呂に入れる。それだけでも、妻の精神的なゆとりはまったく変わります。
「全部できないから何もしない」ではなく、「一つだけでもやる」。その小さな一歩がお互いの関係を変えていきます。
まず「しんどい」と伝えることから
とはいえ、いきなり「家事の分担を変えたい」と切り出すのは難しいものです。
私が大切だと思うのは、喧嘩腰にならず、落ち着いて話し合える場をつくることです。
「なんでやってくれないの」という責める言葉ではなく、「私は今しんどい」という気持ちを伝える。相手を攻撃するのではなく、自分の状況を正直に話す。それだけで、相手の受け取り方はまったく変わります。
お互いを尊重して話し合える関係をつくることが、家事分担の解決策よりも先に必要なことかもしれません。
まとめ
「夫が家事しない」問題を整理すると、こうなります。
- 「しない」と「できない」は全然違う——まず理由を理解することが第一歩
- 状況が変われば、動ける人は動く——わが家がそうでした
- 一つだけでもやってもらう——全部でなくていい
- 責めるより、気持ちを伝える——落ち着いた話し合いの場が解決の入口
家事分担に正解はありません。でも「しんどい」を我慢し続けることも正解ではありません。
まず一言、伝えてみてください。
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