共働きの家事分担、どう決める?名もなき家事まで書き出す分担表と我が家の実例
「共働きなのに、家事はほとんど私がやっている気がする」
「分担したいけれど、何をどう分ければいいのか分からない」
そう感じている方は、とても多いと思います。私も娘が2歳になるまで、家事も育児もほぼひとりで回していました。
この記事では、共働きの家事分担をどう決めるかを、次の順番でまとめました。
- 共働き家庭の家事分担は、実際どうなっているのか(国のデータ)
- 名もなき家事まで書き出せる分担表(コピーして使えます)
- 分担を決める4つのステップ
- 我が家の分担の実例と、書き出して初めて気づいたこと
分担表は、ほかのサイトの表にはない「頭を使う家事」の欄を入れました。献立を考える、予約をする、日程を覚えておく。そういう見えない負担まで見えるようにするための表です。
共働きの家事分担、実際の割合は?妻が約8割というデータ
まず、ほかの家庭がどうなっているのかを、国の調査で見てみます。
| 調査 | 夫 | 妻 |
|---|---|---|
| 6歳未満の子どもがいる夫婦の家事関連時間(1日あたり・2021年) | 1時間54分 | 7時間28分 |
| 6歳未満の子どもがいる共働き世帯(2016年) | 妻の2割程度 | 6時間10分 |
出典:総務省「令和3年社会生活基本調査」、内閣府「男女共同参画白書 令和2年版」。家事関連時間は、家事・育児・介護・買い物の合計です。
上の段は、専業主婦の家庭もふくめた数字です。夫婦の合計のうち、妻が約8割を担っています。
下の段は共働きの家庭だけの数字ですが、それでも夫の時間は妻の2割程度です。「共働きなら半々」とは、なっていないのが現実です。
「家事分担してほしい」と思うのは、おかしいこと?
おかしくありません。
ふたりとも外で働いて家計を支えているなら、家のことをふたりで支えるのも自然なことです。「私ばかりやっている気がする」というモヤモヤは、わがままではなく、データにも出ている偏りです。
ただ、「夫がやってくれない」と思っていても、実はやりたくてもできない状況のこともあります。我が家がまさにそうでした。その話は共働きで夫が家事できない本当の理由に書いています。
家事分担は「書き出す」から始める|名もなき家事と、頭を使う家事
分担を決める前に、まず家事を全部書き出すことをおすすめします。
理由はシンプルで、見えていない家事は、分けようがないからです。
「料理」「洗濯」「掃除」のような大きな家事は、誰の目にも見えます。でも、家の中にはこんな家事もあります。
- ゴミ箱に新しいゴミ袋をセットする
- 洗剤やトイレットペーパーを補充する
- 食洗機から食器を出して、棚に戻す
- 排水口のぬめりを取る
- 保育園の持ち物に名前を書く
こうした名前のついていない細かい家事は、「名もなき家事」と呼ばれています。ひとつひとつは数分でも、積み重なると大きな負担になります。
見落としやすいのは「頭を使う家事」
もうひとつ、名もなき家事よりさらに見えにくいものがあります。頭の中でやっている家事です。
- 今日の夕飯を何にするか考える
- 冷蔵庫に何が残っているかを覚えておく
- 予防接種の時期を調べて、予約する
- 保育園の行事の日を覚えておく
手は動かしていません。でも、ずっと頭のどこかを使っています。仕事中でも「あ、明日は保育園に持っていくものがあった」と思い出す。あの感じです。
そこでこの記事では、家事を2種類に分けて考えます。
| 種類 | どんな家事か | 例 |
|---|---|---|
| ✋手を動かす家事 | 体を動かせば終わる家事 | 食器洗い、洗濯、ゴミ出し、お風呂掃除 |
| 🧠頭を使う家事 | 考える・覚えておく・予約する家事 | 献立を考える、予定の管理、予約、在庫の把握 |
このふたつを分けて書き出すと、「やっている量」の見え方が大きく変わります。我が家の例を、次でお見せします。
【実例】我が家の家事分担表|名もなき家事まで全部書き出しました
我が家は、私(大学の事務職・フルタイム)、夫(電気工事士・個人事業主)、5歳の娘の3人家族です。
正直にお伝えすると、我が家には今まで分担表がありませんでした。話し合いと、自然な流れで決まってきたからです。この記事を書くために、初めて全部書き出しました。
| 分類 | 家事 | 種類 | 担当 | 助けてくれるもの |
|---|---|---|---|---|
| 食事 | 献立を考える | 🧠頭 | 私 | 宅食 |
| 冷蔵庫の中身を把握する | 🧠頭 | 私 | ||
| 宅食の注文・スキップの管理 | 🧠頭 | 私 | ||
| 料理(温め・盛りつけ) | ✋手 | 私 | 宅食 | |
| 買い出し(週末にまとめて) | ✋手 | 家族みんな | ||
| 平日の買い足し | ✋手 | 私 | ||
| 食器洗い | ✋手 | 夫 | 食洗機 | |
| 食洗機から出して棚に戻す | ✋手 | 夫(翌朝) | ||
| 排水口のぬめり取り | ✋手 | 夫 | ||
| 洗濯 | 洗濯〜乾燥 | ✋手 | 夫 | ドラム式洗濯機 |
| 洗剤の補充 | ✋手 | 夫 | ||
| 乾燥フィルターのゴミ取り | ✋手 | 夫 | ||
| たたむ・しまう | ✋手 | 夫+娘 | ||
| 子ども服のサイズ入れ替え | ✋手 | 私 | ||
| 掃除・日用品 | 部屋の掃除 | ✋手 | 手が空いた方 | |
| お風呂掃除 | ✋手 | 夫 | ||
| ゴミの分別・ゴミ出し | ✋手 | 夫 | ||
| ゴミ袋をセットし直す | ✋手 | 夫 | ||
| タオルの交換 | ✋手 | 夫 | ||
| トイレットペーパーなどの補充 | ✋手 | 気づいた人 | ||
| 郵便物・書類の整理 | ✋手 | 各自 | ||
| 子ども | お風呂に入れる | ✋手 | 夫 | |
| 寝かしつけ | ✋手 | 夫 | ||
| 保育園の送り迎え | ✋手 | 交代 | ||
| 保育園の持ち物準備・連絡帳 | 🧠頭 | 私 | ||
| 行事の日程を覚えておく | 🧠頭 | 私 | ||
| 健診・予防接種の予約 | 🧠頭 | 私 | ||
| 持ち物の名前つけ | ✋手 | 私 | ||
| 爪切り・歯みがきの仕上げ | ✋手 | 私(たまに夫) | ||
| その他 | 家族の予定の管理 | 🧠頭 | 各自 | 予定の共有アプリ |
| 宅配便の受け取り | ✋手 | 気づいた人 |
※「助けてくれるもの」は、家電やサービスです。娘は洗濯物をたたむお手伝いをしてくれます(1回10円のお小遣いつき)。
数えてみたら、きれいに分かれていました
全部で31個。種類ごとに数えると、こうなりました。
| 夫 | 私 | ふたり・各自 | |
|---|---|---|---|
| ✋手を動かす家事 | 13個 | 5個 | 6個 |
| 🧠頭を使う家事 | 0個 | 6個 | 1個 |
手を動かす家事は、夫がたくさん。頭を使う家事は、全部私。
書き出してみて、自分でも驚きました。
私はこれまで、我が家の分担を「夫6:私4くらい」だと感じていました。洗濯もお風呂も寝かしつけも夫がやってくれているので、申し訳ないな、と思うことも多かったのです。
でも、献立を考えることや、保育園のこと、予防接種の日程の管理まで入れると、体感ではほぼ半々でした。見える家事だけを数えていたから、「夫のほうが多い」と感じていたのだと思います。
※個数は、かかる時間の長さとは別です。あくまで「誰が何を持っているか」を見るための数字です。
夫の言葉で気づいた、我が家の分け方
夫は話し合いの中で、こう言ってくれています。
「作業的なことは何でもやるよ。手を動かしながら、仕事のことを考えられるから」
そのかわり、献立や保育園のことのように頭を使うことは、私にまかせてくれています。
決めたつもりはなかったのですが、表にしてみると「手は夫、頭は私」という分け方になっていました。半分ずつに割るのではなく、それぞれがやりやすいほうを持つ。我が家には、この形が合っているようです。
共働きの家事分担の決め方|4つのステップ
ここからは、分担の決め方です。我が家の経験と、「最初からこうしておけばよかった」という反省をもとにまとめました。
ステップ1 家事を全部書き出す
この後に載せている分担表を使って、今やっている家事を、名もなき家事まで全部書き出します。
ポイントは、ふたりで一緒に書くことです。相手がやっている家事は、自分からは見えていないことが多いからです。
ステップ2 「今、誰がやっているか」をそのまま書く
いきなり理想の分担を決めるのではなく、まず今の状態をそのまま書きます。
それだけで「こんなにやってくれていたんだ」「これは全部私だったんだ」と、お互いに気づけます。相手を責めるためではなく、同じ景色を見るための作業です。
ステップ3 「得意」と「家にいる時間」で分ける
分けるときの基準は、この3つがおすすめです。
- 得意・苦にならない:やっていて苦にならないほうが持つ
- 家にいる時間帯:朝に家にいる人が朝の家事、夜に家にいる人が夜の家事
- 手か、頭か:考えるのが得意な人、体を動かすほうが楽な人
「5:5」にこだわらなくて大丈夫です。大事なのは、ふたりとも「これなら納得できる」と思えることです。
「気づいた人がやる」「各自でやる」も、立派な分担です。我が家もトイレットペーパーの補充は「気づいた人」、郵便物は「各自」にしています。
ステップ4 ときどき見直す
子どもの成長や仕事の変化で、家事の中身は変わります。進級や転職など、生活が変わるタイミングで表を見直すのがおすすめです。
我が家も、最近は娘が洗濯物をたたんでくれるようになりました。担当の欄に「娘」が増えるのは、うれしい変化です。
【コピーOK】名もなき家事まで書ける家事分担表テンプレート
我が家の表から、担当の欄を空にしたものです。そのままコピーして、メモやスプレッドシートに貼って使ってください。
ご家庭に合わせて、いらない行は消して、足りない家事は足してください。
| 分類 | 家事 | 種類 | 担当 | 助けてくれるもの |
|---|---|---|---|---|
| 食事 | 献立を考える | 🧠頭 | ||
| 冷蔵庫の中身を把握する | 🧠頭 | |||
| 宅食の注文・スキップの管理 | 🧠頭 | |||
| 料理(温め・盛りつけ) | ✋手 | |||
| 買い出し(週末にまとめて) | ✋手 | |||
| 平日の買い足し | ✋手 | |||
| 食器洗い | ✋手 | |||
| 食洗機から出して棚に戻す | ✋手 | |||
| 排水口のぬめり取り | ✋手 | |||
| 洗濯 | 洗濯〜乾燥 | ✋手 | ||
| 洗剤の補充 | ✋手 | |||
| 乾燥フィルターのゴミ取り | ✋手 | |||
| たたむ・しまう | ✋手 | |||
| 子ども服のサイズ入れ替え | ✋手 | |||
| 掃除・日用品 | 部屋の掃除 | ✋手 | ||
| お風呂掃除 | ✋手 | |||
| ゴミの分別・ゴミ出し | ✋手 | |||
| ゴミ袋をセットし直す | ✋手 | |||
| タオルの交換 | ✋手 | |||
| トイレットペーパーなどの補充 | ✋手 | |||
| 郵便物・書類の整理 | ✋手 | |||
| 子ども | お風呂に入れる | ✋手 | ||
| 寝かしつけ | ✋手 | |||
| 保育園の送り迎え | ✋手 | |||
| 保育園の持ち物準備・連絡帳 | 🧠頭 | |||
| 行事の日程を覚えておく | 🧠頭 | |||
| 健診・予防接種の予約 | 🧠頭 | |||
| 持ち物の名前つけ | ✋手 | |||
| 爪切り・歯みがきの仕上げ | ✋手 | |||
| その他 | 家族の予定の管理 | 🧠頭 | ||
| 宅配便の受け取り | ✋手 |
書き終わったら、「✋手」と「🧠頭」をそれぞれ、誰がいくつ持っているか数えてみてください。偏りが、数字で見えてきます。
Excel版は、「担当」を選ぶだけで、手と頭の数を自動で数えてくれます。我が家の記入例も入っています。Googleスプレッドシートで使いたい方は、ダウンロードしたファイルをGoogleドライブに入れて開いてください。
この表の使い方のコツ
- 担当は人だけでなくていい:「気づいた人」「各自」「交代」もOK
- 「助けてくれるもの」の欄を埋める:家電やサービスにまかせられる家事が見つかる
- 完ぺきに守る表ではない:偏りに気づくための表、と考える
分ける前に「減らす」|家電とサービスも分担の相手です
書き出した家事を、全部ふたりで分けようとすると、どちらも苦しくなります。
我が家が先にやったのは、家事そのものを減らすことでした。表の「助けてくれるもの」の欄が、それです。
| 使っているもの | 減った家事 |
|---|---|
| 食洗機 | 食器を手で洗う時間 |
| ドラム式洗濯機(乾燥まで) | 洗濯物を干す・取りこむ |
| 宅食(週2日) | 献立を考える・買い物・調理・片付け |
| 予定の共有アプリ | 「その日、何があるんだっけ?」の確認 |
とくに宅食は、「🧠頭を使う家事」を減らしてくれるのが大きいです。献立を考えなくていい日が週に2日あるだけで、頭の中がずいぶん軽くなりました。
ロボット掃除機は、今ちょうど検討しているところです。まだ使っていないので、使ってみたらまた書きます。
- 食洗機について:食洗機が壊れて気づいた“時間の損失”
- 宅食の選び方:共働きの食材宅配・宅食の選び方
- 献立を考えない工夫:毎日の「今日何作ろう」をゼロにした、我が家の献立の仕組み
家事分担を続けるコツ|我が家が気をつけていること
我が家は、家事分担でもめたことがありません。特別なことはしていませんが、気をつけていることが3つあります。
①「ありがとう」を言葉にする
やってもらって当たり前、にしない。これだけは意識しています。夫も、私が保育園のことを全部見ていることに、ちゃんと気づいてくれています。
②やり方に口を出さない
洗濯物のたたみ方、食器の入れ方。自分と違っても、まかせたら口を出しません。ダメ出しをすると、相手はやりたくなくなります。
③「多くやってくれる側」の体を気にかける
これは、我が家の今の課題です。
夫は個人事業主なので、時間の融通がききます。そのぶん家事を多く持ってくれていますが、現場の仕事に加えて事務や経理もひとりでやっているので、夜中に起きて作業していることがあります。
睡眠時間をけずっているのが、私はずっと気になっています。それなのに、甘えてしまっている自分もいます。
分担は、割合が公平かどうかだけでなく、相手が無理をしていないかまで見ないといけない。今回、表を作ってあらためてそう思いました。夫の「手を動かす家事」を減らすために、ロボット掃除機を検討しているのも、そのためです。
共働きの家事分担でよくある質問
家事分担の割合は、どれくらいが理想ですか?
決まった正解はありません。働く時間も、得意なことも、家庭ごとに違うからです。数字の公平さより、ふたりの納得感を大事にするのがおすすめです。
収入が少ないほうが、家事を多くやるべきですか?
私は、収入ではなく「家にいられる時間」と「体力の余裕」で考えるほうがうまくいくと思っています。収入で決めると、どうしても上下の関係になってしまいがちです。
夫が家事をしてくれないときは、どうすればいいですか?
まずは責めるのではなく、「私は今しんどい」と気持ちを伝えるところからです。この記事の分担表を一緒に見るのも、きっかけになります。くわしくは共働きで夫が家事できない本当の理由に書きました。
分担表を作っても、続かない気がします
毎日チェックする表にしなくて大丈夫です。一度書き出して、偏りに気づくだけでも意味があります。あとは生活が変わったときに見直せば十分です。
子どもにお手伝いをしてもらうのは、何歳からですか?
我が家は5歳の娘が、洗濯物をたたむお手伝いをしています。1回10円のお小遣いつきで、本人は楽しそうです。年齢よりも、本人がやりたがったときが始めどきだと感じています。
まとめ|家事分担は「半分こ」より「見える化」から
- 共働きでも、家事・育児は妻が約8割を担っているのが現実(国の調査)
- 分担の前に、名もなき家事まで全部書き出す
- 「✋手を動かす家事」と「🧠頭を使う家事」を分けると、本当の偏りが見える
- 5:5にこだわらず、得意と時間で分ける。「気づいた人」「各自」もOK
- 分ける前に、家電やサービスで減らす
- 割合だけでなく、相手が無理をしていないかも見る
我が家は、書き出してみて初めて「手は夫、頭は私」という形に気づきました。そして、申し訳なさが少し軽くなりました。
まずは今夜、この表をふたりで眺めるところから始めてみてください。
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